お見送りは感謝のエール交換
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こんにちは、DJ西尾です。
演劇のカーテンコールをご存知ですか?
終演後幕が下り客席からの拍手が鳴り止まない時に再び幕が上がると全出演者が舞台上に揃い挨拶をします。
私はこのシーンがとても好きです。
エンターテインメント業界で働くようになり出口でのご案内を担当していた時です。
参加者が出口を後にして角を曲がるまでや人混みに紛れるまで時間が許す限り見送るようにしていました。
ある時「バイバイ」と挨拶をした時は恥ずかしそうにうつむいていた子供がしばらく歩くと不意に振り向いて「バイバイ」と手を振ってくれたのです。
この時気づきました!勇気を出して振り向いたのに私が居なかったら・・・。
自分からアクションしたらリアクションを見届けるのは礼儀だと!
お台場夏イベントの運営担当したブースは有料エリアで、クローズ時間になるとすべての来場者は会場を後にしますが、その後ろ姿に寂しさを感じていました。
そこでスタッフ全員ブース前に並んでもらい、幕はありませんがカーテンコールのように来場者に向けて「お見送り」をします。
・スタッフ一人ずつ「思い出」を大声で読み上げる(思い出セリフは用意しました)
・思い出セリフの後に言うブース名のみ全スタッフ復唱
・その都度ブース方面に手を掲げる
これをエリア内にあるブースの数だけ行い、締めセリフは
「本日はご来場頂き誠にありがとうございました」の復唱で「ありがとうございました」と言う演出を行いました。
さらに「笑顔のバイバイ」「また来てください」と「ありがとう」の言葉を添えながら来場者の姿が見えなくなるまで列を乱さずに手を振り続けてもらいました。
これを毎日続けていると、ブース名を呼ばれた他ブースのスタッフ達が笑顔でリアクションを取るようになり、時に来場者は広場中央に座り私達スタッフのアクションを見届けると拍手が起こり笑顔で何度も何度も振り返りながら出口に向かうリアクションがありました。
いつの間にか、この場所を一緒に過ごした人(スタッフも来場者も)が自然に笑顔になるひと時になっていました。
楽しい時間が終わるのは悲しいけど「カーテンコール」という感謝の気持ちを持った「お見送り」を行う事で「またね♪」という希望が生まれていたのかも知れませんね!