DJ西尾のひとりごと|日常はプチハッピーにあふれている♪

意図のある継続は力なり

こんにちは、DJ西尾です。

雇い側は、イベント開催において「人員数」が必要になりアルバイト募集をします。
そこに応募するスタッフは、

・生活費を稼ぐ
・友達作り
・社会勉強
・自分のスキルアップ
・友人に誘われた

など、面接官をしていると個々に目的がある事がわかります。

そこで私は、

「あなたの目的を果たす為には、発表されたシフトを休まずに勤務する事。さらに、スタッフとしての役割を果たす事です。今回、募集した理由は、これから開催するイベントにおいて規模と予定来場者数から現在所属しているスタッフだけでは向き合えない来場者が発生してしまうからです。合格したあなたの役割は、人と向き合う仕事です。私はそのスペシャリストとして現場責任者を担当しています。まずは私と向き合って下さい。そして、否定ではなく私の考え方を受け入れて現場で表現して下さい。」

と宣言しています。

採用後も繰り返しこの宣言内容である「人と向き合う」を伝えます。

人を雇う現場では、人数を集めるだけでは第一段階をクリアしただけで、実際の接客業としてはスタッフのスキルが必要になります。

 

事前研修や現場トレーニングなどの日程を組んで独り立ちをしてもらう企業もありますが、ほとんどは業務説明のみで、あとはスタッフ個人のスキル頼りです。
TDLでのキャスト経験から私は、担当するイベントでは事前研修や現場トレーニングの重要性を感じて育成メニューを作り実施していました。

人と向き合う中で、特に必要な事は「相手の目的を聞き取る」「自分の思いを言葉にして伝える」があります。

この2点を高める育成メニューで、運営終了時に「終礼」という時間を設けています。

① 今日の自分を振り返って、特に印象に残っている出来事を言ってもらう
② その出来事を聞いてスペシャリストの私が応答する
③ 明日以降の勤務について具体的に取り組む事を明確にする
④ 他のスタッフがどんな体験をしているかを知る

これを毎日行う事で、

・自分の言動を振り返る力
・頭の中に浮かんだ出来事を選ぶ力
・自分の言葉で表現する力
・私との応答や仲間の出来事を聞く事で、話の要点を読み取る力

などが身に付きます。

 

ある夏に勤務した大学生は、注目を浴びる中で話すのが苦手でした。
終礼でも自分で話す内容がまとまらず、言葉が出ずに赤面して考えこむ事もありました。
普段から私は、運営中のスタッフの言動変化やブレイク中の雑談も注視しているので、彼女に対しても焦らせる事なく今日の出来事を想像しながら言葉が出やすいようにアシストしていました。

すると、毎日のように勤務した夏を終えた秋の彼女は、

「大学で研究課題の発表をする場があって、始まる前まではどうしよう?とドキドキしていたけど、【ちゃんと】とか【しっかり】といった抽象的な表現ではなく準備した研究課題をカッコつけずに具体的な言葉でシンプルに伝えたら、教授から褒められました」と。

さらに2年後には病院に就職し、受付を担当していた時、

「薬局の場所を患者さんにご案内するシーンで、通院しているおばあちゃんが、今までの病院受付してくれた人の中で、あなたの説明が一番わかりやすいよ♪」
と言われたそうです。

3年間のアルバイト経験で、気が付かないうちに身に付いたと喜んでいました。

 

「終礼」を育成メニューとして導入しても1日では身に付きません。
人と向き合い、さらに勤務を継続してくれた事で、彼女が手に入れたスキルだと思います。

彼女が私の育成メニュー「終礼」の効果を証明してくれたとひとりだと感謝しています。

 

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