DJ西尾のひとりごと|日常はプチハッピーにあふれている♪

成長するアトラクション

こんにちは、DJ西尾です。

期間限定アトラクション運営を数多く担当してきましたが、日テレ汐留イベントで開催した「絶叫墓場」は、ちょっと風変わりなアトラクションでした。

 

イベントとは、年令性別を問わず、会社や家庭での立場を離れて、人として純粋に喜び・驚き・感動して、素直に心が動く「非日常な空間」を感じるひと時や場所だと思っています。

そこで、私自身が表現する事もありますが、より多くの参加者と向き合える為に、スタッフには、イベントテーマの世界観に入り込み、参加者と一緒に「喜怒哀楽」を表現する事をお願いして来ました。

これが「チーム西尾」の特長と言われる「来場者とシンクロしながら世界観に巻き込む運営」です(照笑)

 

あの夏、シンクロしながらの運営に変化をもたらしたのが、アトラクション「絶叫墓場」で、俗に言う「お化け屋敷」です!
体験するのは苦手でしたが、運営チーフとしては、自分が苦手な部分を洗い出し、企画意図に沿ってアトラクションの世界観を演出してみました。

 

① スタッフは「あの世」を演出し、参加者は「この世」から来場する。
② 出入口の、ご案内スタッフは「この世」に居て、呪われているけど気づいていない。
③ 最初の「受付窓口」エリアは、スタッフの顔をハッキリ見せない。
④ 受付窓口では、私が指定したセリフを変えずに、抑揚や間、声色は自由。
⑤ 「棺桶館」エリアのスタッフは、紳士的。
⑥ 「どこまでも続く廊下」エリアのスタッフは、絶対に参加者に触れない。
⑦ 「ロッカールーム」エリアのスタッフは、参加者に近づかないで、セリフは1言。

 

このように「細かな制限」を設けました。

すると「安全さえ守れば、参加者の雰囲気を感じる事も会話も要らない」と気づいたスタッフ達は見事に「あの世」を表現します。

真夏の50日間の開催で、誰が勤務しても「世界観を崩さない」ように引継ぎを行い、勘の良いスタッフは7つの制限の中で、運営を進化させていました。(60分待ったのに受付窓口のセリフだけで、恐怖のあまり帰った人が、多数いた日もありました)

 

これまでの運営は「こうしたい」という明確な意図と、具体的に「やるべき事」を示し、スタッフの「表現幅を多く作る事」で、イベント運営を成長するようにしていましたが、アトラクション「絶叫墓場」の運営で、「細かな制限」が増えても、より良い「非日常の空間」を実現する事が出来ると思えた貴重な経験でした。

 

「細かな制限」を受け入れて、進化し続けてくれたスタッフのおかげですけどね♪

 

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