DJ西尾のひとりごと|日常はプチハッピーにあふれている♪

ある上司との出会い

こんにちは、DJ西尾です。

サラリーマン時代に、幾人もの上司と出会い、その都度、心が動いた経験があります。

ある上司は、親会社から私が在籍している「事業部」の部長として来ました。物静かで、強い指示出しをする事も無く「穏やか」な印象の方でした。

私が店長2年目を務めた「日テレ海の家」には、毎週末「家が近所だから」と来て、1人でビール1杯を飲み、意見や指示をするわけでもなく、ニコッと「お疲れさん」のひと言で帰ります。

「高校サッカー事務局」業務でも、抽選会を含め、すべての会場に来てくれました。

 

そして、10ヶ月が経ったある日、部長が語ります。

【私は長年、総務業務ばかりで、事業の経験がありません。そこで口出しせずに10ヶ月、皆さんの仕事の取り組み方を拝見しました。
「なるほど」と思う部分がたくさんありましたが、今年度末の事業部決算も「赤字」です。「赤字」という事は他の部署の売上げで給料を頂いている事になります。「情けないと思いませんか?」
事業部の皆さんは、他の部署に比べて社歴も長く、経験値も高く、顔も広い。どうでしょう?これからの1年で「黒字の事業部」という結果を出してくれませんか?
事業の進め方は、皆さんのこれまでの取り組み方で良いと思いますが、提案があります。
《自社に出社する事よりも、取引先に毎日出社するぐらいに、訪問して下さい。》
社内での雑音は、すべて私が受けるので、とにかく雑談から仕事を受けて、来年度末決算で「黒字」をやり遂げて下さい】

すると「日テレ汐留イベント運営」という、新たな事業依頼が入り、集中して業務に邁進すると、次々と依頼が増えて、秋の時点で年度末決算の「黒字」の見通しがたちました。
しかし部長は、年度末決算が確定する前に別の部署へ異動。

私は、一緒に喜びたかった想いと、私達への提案をした意図を質問しました。

すると部長は、

「前年度の決算が赤字になった理由を見つける為に10ヶ月は、皆さんの現場を見て回った。すると、部内で最も影響力がある西尾君は《損得勘定無しに、人の想いと向き合っている》と感じた。そこで、良くも悪くも物事を気にする君が、気兼ねする事なく突き進む為に、社内の雑音を私が受ければ、結果はついてくると思って提案した。君達のやり遂げた「黒字」を部長として見届けてやれなくて申し訳ない。だけど、数字をクリアする事で雑音を消し、シンプルに人と向き合っていれば、引き続き依頼は増えるし、誰が上司でも大丈夫だよ」

と。

仕事の取り組み方への「信用」と、突き進む時の「勇気」を頂いた経験でした。

あの時、部長が評価してくれた《損得勘定無しで、人の想いと向き合う》を、今も心掛けています♪

 

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