DJ西尾のひとりごと|日常はプチハッピーにあふれている♪

エコとエゴ

こんにちは、DJ西尾です。

「エコ」の意味合いは「自然・ありのまま」
「エゴ」の意味合いは「利己的・自分勝手」

カタカナ文字ですが、濁点があるか無しかで意味合いも変わってきますね!

 

2002年夏、千葉県九十九里浜の本須賀海水浴場イベント運営を担当した時、海開き数か月前の春、現場下見を含めて海岸組合長に会いに行きました。

「広くて白い砂浜、遠浅で透き通っているこの海は、子供の頃から遊んでいる場所。この海と共に生活して育って来た。それは、海に住んでいる生物も一緒で、毎年浜辺には卵を産むためにウミガメが溢れていた。ところが近年ウミガメの数が減っている事に気づき、死んだウミガメの解剖を専門家にお願いしてみると、ウミガメの中からは人間が買い物袋として使う「ビニール袋」が大量に出てきて、死因は窒息死と判明。
ウミガメはクラゲを食べるので、海中に浮いているビニール袋をクラゲだと勘違いして食べてしまうらしい。これからは、ウミガメが浜辺に溢れる海を取り戻す為に組合のテーマは「エコ」にして【ゴミが落ちていない、きれいな海岸】にしよう」

と取り組んだそうです。

 

・美化を考えずに自分の利益だけを求めているエゴイストな権利者の出店を断る。
・飲食は、お客さんの取り合いにならないように専門店の1メニュー1出店。
・海岸組合としては大型の着替え室・シャワートラック・ロッカー室を設置。
・コンビニエンスストアの出店。
・浜辺全体に聞き渡る放送設備を設置して、イベント開催はイベント運営会社を起用。

 

「エコ」をテーマにしたイベントとして【ビーチフラッグ】を企画して実施しました。

・参加方法は、浜のゴミを1個でも拾って来た方は年齢性別に関係なく参加OK。
・合図に反応し走るだけなので、今の自分の「ありのまま」を受け入れてもらう。
きれいな砂浜だからこそ走って転がっても安全。

 

イベント実況やDJタイムの時には、ウミガメの話をしてくれた組合長を思い出しながら、

「ビニール袋はあると便利だけど、使い終えての意識が低くなりがち、風で飛ばされた先を考えてカバンにしまう事。人間の「エゴ」で自然を破壊している事。自然との共存を考えるちょっとした行動で、濁点が取れ「エコ」になるのかも。

とテーマに合わせて語りました。

 

ゴミを拾うだけで参加出来るイベントは盛り上がり、放送だけを聞いていた人からも、
「今まで来た海で今年が一番楽しかった。それは、お兄さんの声と内容が聞きやすくてイベント実況は熱さと笑い、それ以外のDJタイムは心が優しくなるひと時だったから」と!

 

私は、海開き1週間前に亡くなった組合長の想いを、あの夏からずっと忘れずにいます!

 

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